カルビーポテトチップスの袋にある読み込めない謎のQRコードの正体

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カルビーのポテトチップスが好きでよく食べるのですが、前々から気になることがあります。

それは、スマホのQRコードリーダーでは読み込めない、QRコードの破片のようなものが商品によっては印刷されていることです。

もちろん生産者情報へのリンクとなっているQRコードとは別物。カルビーに直接聞いたところ斜め上の回答が返ってきたので、紹介しようと思います。

カルビーポテトチップスの袋にある読み込めない謎のQRコードの正体

まず現物を見ていただきましょう!今回の主役であるQRコードの破片?のようなものです。



不思議なことにいくらスマホのバーコードリーダーで読み込もうとしても、エラーが出て無理でした。

そこでカルビーにメールでこの不可解なコードについて質問してみました。

ポテトチップスの袋にあるQRコードは特殊なコード

カルビーからの返答は以下のとおりです。

お問い合わせいただきました、「QRコードリーダーでは読み込めないQRコードの下半分」でございますが、これは、製造工程で使用している商品情報のコード(データマトリクスコード)で、社内で使用しておりますため、お客様には読み取れない仕様になっております。

キャンペーンなどでもQRコードを使うことがありますので、複雑になってしまい申し訳ございませんでした。

カルビーお客様相談室より



どうやら『データマトリクスコード』というものらしい…です。データマトリクスコードとはどういったものでしょうか?

調べてみると、データマトリクスコードとQRコードはどちらも2次元コード(ちなみにバーコードは1次元コード)と呼ばれ、かなり似ているものでした。

  開発年 特徴 主な利用用途
QRコード 1994年 ・大容量のデータを記憶可能
・高速で読み取りできる
・自動車部品
・商業
・マーケティング
データマトリクスコード
(いくつかバージョンがあるが、現在利用されているのは新しいECC200)
1987年 ・情報密度が高く、省スペースに多くのデータを記録可能
・汚れやキズに強い
・365度全方位から読み取れる
・航空
・物流
・エレクトロニクス



データマトリクスコードには以下のような形もあります。

アイニックス株式会社より引用

カルビーでは、消費者へのキャンペーンや生産情報にはQRコード、製品管理にはより省スペースで情報を多くの詰め込めるデータマトリクスコードというふうに使い分けているようですね。

私もPCの細かい部品を交換している時に、データマトリクスコードをみたことがあります。小さなスペースしか印字できない場合にデータマトリクスコードは役に立つのでしょう。

まとめ

カルビーポテトチップスの袋に印字されていた、バーコードリーダーで読めないQRコードのようなものはデータマトリクスコード。

データマトリクスコードは精密機械の小さな部品や、物流などで広く使われています。

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