シティーハンターといえば、ある時は凄腕のボディーガード、その一方で、女にめっぽう弱いエロ男という2面性が魅力的な冴羽獠(さえば りょう)と、そんな冴羽を時に乱暴にサポートする槇村香(まきむら かおり)のコンビが、東京を舞台にワケアリの美女などを犯罪者から助けるというあまりにも有名なマンガ・アニメですね。
原作のマンガは読んだことがなくても、スペシャルアニメ・アニメの再放送で一度は観たことがあるはず。そんな、シティーハンターの実写化映画がフランスで作られていたと聞くと、嫌な予感しかしないでしょう。
しかし、今回紹介する『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』は、原作者である北条司が映画化を許可したオフィシャルな作品です。
日本語吹き替え版声優も、山寺宏一、沢木みゆきなどかなり豪華で、日本のファンからの評判も高いです。
今回は異色のフランス映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の内容をほぼネタバレなしでレビューしていきます。※今回は吹替版のレビューとなります。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッションのあらすじ
裏の世界では“シティーハンター”として恐れられる凄腕スイーパーの冴羽獠のもとに依頼が入り、相棒の槇村香と依頼主の男に合うことになる。依頼は『キューピットの香水』という軽く匂っただけで、相手を簡単にとりこにできる香水を悪の組織から守って欲しいという依頼だった。
しかし、一瞬のすきをつかれて香水を奪われ、2人は香水を奪い返すべく奮闘することになる。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッションの感想
まず、監督のフィリップ・ラショーがシティーハンターの大ファンで、主人公の冴羽獠役も彼が演じているだけに、完成度がかなり高いです。(というか、かなりのイケメン)
本作に登場する、槇村香、兄の槇村秀幸(※回想シーン)、海坊主、野上冴子というキャラクターのビジュアル・雰囲気も、全員フランス人なのですがよく特徴を捉えていて思ったほど違和感はありません。
ストーリーのテンポがよく、短いスパンで軽いお色気シーンとギャクシーンが入るため、緊迫感はそれほどありませんが、コメディとして気楽に見ることができます。
ジャッキー・チェンを意識したのかのような、アクションシーンはアングルなどがかなり工夫されていて見応えありです。
ただ、物語の鍵を握る“偶然巻き込まれちゃった人”のキャラクターが濃すぎるので、そこは好みが分かれるでしょう。しかし、日本で実写化するともっと悲惨なことになると思うので、シティーハンターの実写化としては及第点をあげられると思います。
そして、吹き替えの声優については、アニメオリジナルの声優とは異なるのですが“素晴らしい”の一言に付きます。総合的に大絶賛というわけではないのですが、これはこれでなかなか面白い映画でした。
個人的な総合評価は以下のようになりました
アニメを観たことがある人であれば役のビジュアル再現の高さによる脳内補完があると思うので、すぐに作品の世界観に入り込めるでしょう。
展開が早く、 良くも悪くも勢いでどんどん話が進んでいくので爽快感があります。頭を空っぽにして深く考えずに観たほうが楽しめる作品です。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッションのキャスト・声優
※()内は日本語吹き替え版の声優
- 監督:フィリップ・ラショー
- 冴羽獠:フィリップ・ラショー (山寺宏一)
- 槇村香:エロディ・フォンタン (沢城みゆき)
- 海坊主=ファルコン:カメル・ゴンフー (玄田哲章)
- 槇村秀幸:ラファエル・ペルソナ (田中秀幸)
- 野上冴子:ソフィー・モーゼル (一龍斎春水)
アニメオリジナルの声優である神谷明(冴羽獠)、伊倉一恵(槇村香)は本作の日本語吹き替え版に登場していません。
神谷明さんはインタビューで、こうコメントしています。
僕は最初にリョウ役にオファーをいただいたんですけど、アニメと実写は違いますからね。「これは自分の仕事ではない」と思って、辞退したんです。
WEB NEWTYPE より引用
しかし、お二人ともゲスト声優としてチョイ役で登場しています。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッションが観られる配信サイト
現在、『シティーハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション』は以下の配信サイトで視聴できます。
配信形式 | リンク | |
Amazonプライムビデオ | レンタル | https://amzn.to/3j5UVDQ |
U-NEXT | レンタル | |
dTV | レンタル |
※ 本ページの情報は2020年9月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
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