「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」本当に怖いのは…

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少し古い作品ですが、 「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」という映画を観ました。原作となる書籍は当時『2ちゃんねる』に投稿された内容を元に書かれており、映画も期待を裏切ることなく超絶ブラックな企業に主人公のマ男(小池徹平)が 放り込まれてボロボロになっていく過程がコミカルに描かれています。

ちょっと思うところがあったので作品の感想などを、書いていきたいと思います。

これは一種のホラー映画

主人公のマ男 (小池徹平) は、元引きこもりのニート。独学でプログラミングを学び国家資格を取得し、なんとか入社した会社が超絶ブラック企業だったというのが本作のストーリーだ。確かに、一度、ニートになってしまうと再就職のハードルは高い。

映画 「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」 が公開されたのは2009年だが、今はもっと厳しいのではないだろうか?ニートから正社員になるのは至難の業だろう。そんな後がない主人公を追い詰めていく上司のパワハラ、過酷な残業、取引先からの無茶な納期などなど…

観ていて悲惨を通り越して、笑ってしまうほど凄まじい光景が繰り広げられる。

コミカルに描かれる罪深さ

ただ、それでもなんとか最後まで観られるのは、全体を通してコミカルに描かれているからだ。会社内の派閥争いに三国志風な演出がされていたり、過酷な労働環境を会社=戦場というイメージで主人公が軍隊の格好をして、銃を必死に撃ち続ける演出など非現実的なシーンが挿入されているおかげでかなり悲惨さが薄れている。

だが、現実はそうはいかない。毎日毎日、納期に追われて徹夜残業していれば絶対に体はボロボロになるし、精神的にもおかしくなってしまうだろう。映画の中では、その無理を我慢して必死で働く主人公の姿がカッコよく見えてしまうのだが、リアルの世界でも問題になっているブラック企業だけに、手放しで「良かった」と私にはとても思えなかった。

この作品のみどころ

ブラック企業をテーマにした作品は沢山あるが、あまりにも悲惨すぎてトーンが重いものが多い。その点、 「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」 は、それほど気構えずに見ることができる。

そして、作品のテンポもよく、物語がサクサク進むので単純にエンタメ映画として見やすいだろう。ただし、現在ブラック企業に勤めている人は、この作品を観て「自分も頑張ろう!」などと決して思ってはいけない。少しでも現状を変えるエネルギーにして欲しい。

パワハラや労働環境に悩んでいる方はまず相談→ 労働条件相談ほっとライン
最後までお読み頂きありがとうございました。

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