厚生労働省によると毎日必要な野菜は、1日350グラムです。しかし、厚生労働省の検査によると20歳から70歳の男女の平均では、全ての年代で1日350グラムを下回っており、特に20代~40代の若い世代が少ないそうです。
出典:e-ヘルスネット厚生労働省
やはり、毎日忙しい中、十分な野菜を摂るのは非常に難しいですね。今は野菜も値段が高くなっていますから、経済的な負担も大きいでしょう。
そんな中、頼りになるのが野菜ジュース。しかし、市販されている野菜・果物ジュースのほとんどは濃縮還元ジュースです。濃縮還元とはどのようなものか皆さんご存知でしょうか?
ちなみに、濃縮還元の他にストレートジュースというものも販売されています。今回は、より栄養がある濃縮還元ジュースの見分け方と、ストレートジュースの違いについて解説します。
濃縮還元ジュースとストレートジュースの違い
濃縮還元ジュースとストレートジュースは製造方法が全く異なります。
- 濃縮還元ジュース:果物・野菜の汁を絞った後、熱で水分を飛ばし濃縮した液を、(多くの場合)海外から仕入れ、水分や香料を加えたもの
- ストレートジュース:果物・野菜の汁を絞り、殺菌したもの
どちらも、野菜・果物の汁だけ絞り、殺菌するために熱を加えるため、食物繊維と熱に弱いビタミンCが製造工程で減少します。しかし、ビタミンCについては濃縮還元ジュースの方が、長時間水分を飛ばすため熱を加え続けるため、ストレートジュースよりも減り方が激しいです。
そして、もう一つ重要なポイントは濃縮還元ジュースの場合、ほとんどが海外で生産された野菜・果物の濃縮液を利用しているという点です。
カゴメの野菜生活100(オリジナル)の原材料の産地は以下のようになっています。
- にんじん:アメリカ、オーストラリア、日本、ニュージーランド
- ピーマン:チリ、ハンガリー、ポーランド
- ほうれん草:オランダ、ドイツ、日本、ポーランド
- アスパラガス:アメリカ、チリ
- 小松菜:日本
- クレソン:チリ、日本
- かぼちゃ:チリ、日本、ニュージーランド
- 紫キャベツ:アメリカ
- ブロッコリー:チリ
- メキャベツ(プチヴェール):チリ、日本
- ビート:オランダ、日本、ポーランド
- 赤じそ:台湾
- セロリ:チリ、日本
- レタス:日本
- はくさい:チリ
- ケール:オランダ、ドイツ、ポーランド
- パセリ:チリ、日本
- たまねぎ:オランダ
- だいこん:日本
- キャベツ:日本
- りんご:イタリア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、スペイン、チェコ、チリ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、ブラジル、ベルギー、ポーランド、南アフリカ、メキシコ
- オレンジ:ブラジル、南アフリカ、メキシコ
- レモン:アルゼンチン、イタリア、南アフリカ
※2020年6月現在・使用する可能性のある産地
出典:カゴメ・野菜生活100オリジナル
濃縮還元ジュースはビタミンCが多く含まれているものを選ぶ
濃縮還元ジュースを選ぶ際には、ビタミンCが多く含まれているものを選びましょう。野菜や果物の汁を濃縮する際に、ビタミンCはどうしても減ってしまいます。
そこで、栄養成分表示のビタミンCの項目を見て、なるべく数値が高いものを選ぶことで栄養を効率よく摂ることができます。
同じ野菜生活100シリーズでも、種類によってかなりの差があるのでよく栄養成分表示を見た方がいいです。
『野菜生活100(オリジナル)』 の栄養成分表示
『野菜生活Fruity Salad(フルーティーサラダ)』 の栄養成分表示
販売元のカゴメに問い合わせたところ、『野菜生活Fruity Salad(フルーティーサラダ)』は1日分のビタミンCをとれることをウリにしているため、あとから(ビタミンC)を添加しているとのことでした。
あと、野菜ジュースだけでは食物繊維は不足してしまうため、食物繊維が多い納豆、こんにゃく、バナナ、きのこ・海藻類も積極的に食べましょう。
ストレートジュースを選ぶメリット
ストレートジュースは濃縮還元ジュースに比べて高価ですが、メリットも大きいです。
- 味が美味しい
- 生産国がわかりやすい
- 天然ビタミンCが多い
- 添加物がない
ストレートジュースにも国産のものと外国産のものがあります。
『マレーシアのパイナップルストレートジュース』
『国産(信州産)のりんごジュース』
味は、ストレートジュースの方が断然おいしいですよ。ビタミンCも豊富で添加物もありません。濃縮還元ジュースは、風味や香りを出すために香料などの添加物が含まれていることが多いです。
しかし、ストレートジュースで多くの果汁を混ぜたものは少ないため、一度に色々な野菜・果物の栄養素が摂れないというデメリットもあります。濃縮還元ジュースとストレートジュースをバランス良く食生活に取り入れていきましょう。
まとめ
濃縮還元ジュースはなるべくビタミンCが多く含まれているものを選びましょう。野菜ジュースだけでは食物繊維が不足するため、こんにゃくや納豆などの食物繊維が多い食材を積極的に食べて、栄養が偏らないようにしてください。
そして、可能であればできるだけ生野菜を食べることも大切です。
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