ブラックバイトに応募したらとんでもない目に遭った実話

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タイムイズマネー!もはや使い古された表現だけれども、僕らは働いて時間(+労働力)の対価としてお金をもらっています。この記事を書こうと思ったのは、実は理由があるのです。

先日、オリンピックのアルバイトをしていた人が「夢を壊された、ツラかった」という記事が出回り、ネットで軽く炎上したのを覚えているでしょうか?

これ→奴隷のような扱いをされて今は悲哀しかありません」 時給1500円の五輪アルバイト清掃員の毎日新聞記事が話題に

まあ、この記事は個人の投稿やつぶやきではなく、新聞の記事だったので最初からオリンピックのネガティブな批判をするために、内容を記者が編集した可能性もあるでしょう。

ただ、この記事を読んだ人々のツイッターの反応をみていると、いかに真っ当な仕事をしてお金をもらうということは大変なことなのか分かります。

普段は温和な人であっても、お金のことになると人をあやめてしまうことがある、そんな決して美しさだけでは表現できない世の中に僕らは生きている。誰の前にもポッカリと穴が空いていて、落ちたら最後。魂まで食い尽くされてしまう。

だから、みんな穴に落ちないよう最新の注意を払うのが普通。それが、正しい生き方というものです。

ですから、もし、全くの未経験者でも研修中から2,500円もらえるという触れ込みのコールセンター求人があったら、相当ヤバい仕事だと思って敬遠する人が大半だと思います。

しかし、夏の暑さで脳みそが溶けていた私は、頭の中で鳴り響く警報を無視し、ハングリーかつアグレッシブ精神で面接にいくことにしました。夏には魔物が潜むといいますが、あのときの私は取り憑かれていたのかもしれませんね。

そんな感じで、少し前のことにはなりますが、ヤバいバイトの面接にいってきたので、その時のヤバいポイントを紹介していきます。


いつの世もブラックバイトははびこっているようですね…

ブラックバイトのヤバいポイント・トップ5

このご時世ですから、 ブラックバイトはあなたのすぐとなりに潜んでいます。私が面接に行って、実際に体験したブラックバイトの、ヤバいポイントトップ5を紹介しましょう。

  1. 建物がボロボロで、どう見てもフツーの一軒家
  2. 爆音で鳴り響く音楽
  3. 会社名がわからない
  4. 給与の計算がムチャクチャ
  5. 連絡先の電話番号すら教えてもらえない

※ ちなみに職種は営業系のコールセンターでした。

まだまだあるのですが、あまり詳しく書いて面倒なことになっても困るのでこれくらいにしておきます。

建物がボロボロで、どう見てもフツーの一軒家

これはたまげましたね。まず、地図をみてもどこだかわからない!正式な会社名を知らないので、申込みサイトに書いてあった目印の看板を頼りに向かいました。が…どうしてもわからないのでタクシーで住所を告げてついたのが…まさかの住宅街のど真ん中!

夏だったので窓は開けっ放しなのはいいとして、カーテンはカッターで切ったの?というくらいズタズタのボロボロ(事故物件かな?)、さらに近づくにつれ異様な音が…

爆音で鳴り響く音楽

会話の音を消すためか、アスファルトが振動でバッキバキに割れそうな重低音が聞こえてきました。「あれ?コールセンターとは?」という疑問と、暑さと目の前の光景に軽いめまいを覚えつつ1階に近づくと、

タトゥーのバチバチ入ったEXILE系?お兄さん2階の窓から顔を出し「面接の人?ちょっと待って」と言って顔を引っ込めたかと思うと、外に丸聞こえの声で「お嬢さんのおみあげが~」となにやら重要な商談 ? 中 。

数分後に中に通され2階に案内されたのですが、パンチの効いたGボーイズ?という人達が腕を組んで狭い階段の踊り場に立っていたのです。しかも、面接をする部屋の目の前なので、限界まで小さくなりながら部屋に入りました。

女性もいたのですが、ギャルっぽくて派手な方ばかりでしたね。(なぜ立っていたのかは、部屋の中に座っている人もいたので不明です)

まあ…リアルにこんな感じの格好かな キャップはなかったけどあと金髪が多かった

会社名がわからない

通された部屋が仕事場っぽかったのですが、会社名が表記された書類などは一切なく、小さい字で細かく書かれた(ぶっちゃけ字が汚くて読めない)ホワイトボードがどーんと部屋の奥にあり、長机とパイプ椅子だけが並べられていました。

窓全開なのになんか独特の臭いがあり、 エアコンがないためほぼサウナ状態の部屋(面接が行われたのは、夏の40℃近い気温の日)で、面接官の EXILE ・SHOKICHIに若干似てる人と汗をダラダラ机にたらしながら面接となりました。(すでに地獄です)

※雰囲気がちょっとだけ似ているだけで、写真はあくまでもイメージです。

あまり詳しくは書きませんが、というか…鼓膜を遠慮なくぶっ叩くウーハーの爆音でほとんど話が聞こえませんでした。とりあえず、出勤できる日をこちらが言うとロクに話も聞かずに即採用!とのこと。これには、あまり嬉しくない悲鳴が出そうになりました。

その後、給与の説明があったのですが、研修期間はたしかに時給2,500円ということですが、研修期間が終わると基本給(時給840円)or歩合という変わったシステムとのこと。

給与の計算がムチャクチャ

前からのつづきですが、ショウキチ似のお兄さんがそのへんにある紙をビリビリビリと破いて、落ちている鉛筆で手書きで説明してくださった内容によると、1件成約すれば9割のバックがもらえるという素晴らしいバック率のようです。

電話をして1万円のものを売れば9,000円、10万円で9万円、20万円で18万円とのことで一番高額なものを売ると1日でサラリーマンの月収くらいは稼げてしうとのことでした。

ただ、そんなうまい話…控えめに言ってないでしょう(ショウキチがいうからあるのか?)

とにもかくにも、面接中となりのとなりの席では真っ赤な顔をしたガタイがいい男性がずっと、爆音を押しのけるほどの大声で、旧式の電話機の受話器に向かって「お世話になっております!=%$#$&’(〇〇の商品のことで~」と叫んでいたのが印象深かったです。

また、普通の格好の方が数人汗をタオルで拭きながら電話帳のような分厚いリストを見て、必死で電話しているのに対し、ザイル系の人は誰一人電話していない対照的な状況で、とても異様な空気でした。

連絡先の電話番号すら教えてもらえない

そんなマンガに出てくるようなブラックバイトですから、折をみてお断りの電話をしようと思ったのですが、帰ってきてから、そういえば電話番号すらきいていないことに気が付きハッとしました。

こちらは住所まである程度変えているものの教えてしまっているので、マッドマックスよろしく、 ノーヘルのハーレー軍団に襲撃されても困ります。なんとかバイト募集の連絡チャットが生きていたので断って事なきを得ました。(向こうから返事は一切ありませんでしたが)

今どきのブラックバイトは、予想の斜め上をいっているようです。現場からは以上です。

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