映画『セッション』感想「異次元で心をえぐられる」配信サイトも紹介

2014年にアメリカで公開され、第87回アカデミー賞の助演男優賞など数々の賞を受賞した映画『セッション(原題：WHIPLASH)』。映画に新たな金字塔として日本でも有名ですよね。

以前から気にはなっていたものの、暗そうなイメージで敬遠していましたが、先日、酔った勢いで視聴。今日は映画セッションについての感想を書いていこうと思います。

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映画セッションのスタッフ・キャスト

世界的ジャズドラマーを目指し名門音楽大学に通うニーマン(マイルズ・テラー)は、伝説の音楽教師であるフレッチャー(J・K・シモンズ)に認められ、直接指導を受けることになります。

願ってもないチャンスに浮かれるニーマンでしたが、フレッチャーの指導は想像を遥かに超えるハードなもので、暴言・暴力なんでもありの理不尽極まりない指導。それでも必死に認められようと、文字通り血がにじむ努力をして食いついていくニーマンでしたが…

これほどまでに緊張感あふれる作品は珍しい。オープニングから鬼気迫るニーマンのドラムで映画の世界に一気に引き込まれます。フレッチャーの罵詈雑言や椅子が浴びせられる指導シーンは、自分が怒られていると錯覚するくらいの凄まじい迫力で、一秒も目を離すことができないほどです。

これが普通の映画であったなら、息がつまってすぐに観るのをやめてしまうでしょう。映画は緊張と緩和がバランスよく配合されていないと、美味しくないものです。100%カカオのチョコレートが苦くすぎるように。

そんな苦すぎるこの映画を傑作に押し上げているのは、主人公のニーマン演じるマイルズ・テラーと、鬼教師フレッチャー(J・K・シモンズ)の演技です。映画の評価サイトではフレッチャー演じるJ・K・シモンズの鬼気迫る演技がピックアップされがちです。

しかし、ニーマン(マイルズ・テラー)の普段は脱力感漂う若干オタク風の大学生が、ドラムと対峙している時には、まるで別人のように激情的になる姿に、不安と期待を抱きつつ見惚れてしまいます。

そして、ラストシーンの姑息な手段でおとしめようとするフレッチャーを、ニーマンが返り討ちにして逆に圧倒する激しいバトルシーン(演奏シーン)がとにかくすごい！爽快感というよりも心が熱くなります。

視聴後は、単に映画を観て楽しんだではなく、すごいものを観せられたと震えるほど感情を揺さぶられる作品でした。まだ観ていないという方は一度『セッション』を体験して欲しいです。

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※本ページの情報は2020年7月24日時点のものです。
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